古民家リフォームで失敗する原因のひとつにリフォームプランによる失敗があります。
古民家再生や古民家リフォームの実績がある工務店や建築士であれば事前に色々提案してくれるはずですが、自分でもできる限り知っておくことで失敗を避け理想の古民家リフォームを行いましょう!
古材が再活用でおこるプラン変更
取り除きたかった柱が必要になった
古民家は柱や梁などの構造材が露出した真壁造りの家も多く、希望の間取りにするためにそれらの柱などを取り除く方向でプランをたてることもあります。
古民家は柱や梁が多いので、
人によっては圧迫感や邪魔に感じることもあります
ただし、それらの柱が不可欠であることがわかると希望の間取りはあきらめるか、また間取りを考え直すことになります。
見せたかった梁が使えなかった
今度は逆で、残したかったのに残せなかったパターンです。
古民家ならではの大きな柱や梁を残して見せるプランだったものが、虫食いや腐朽が発見されて使えないこともあります。
解体して分かるとショックだね……
構造に問題がなければ古い柱や梁を見せるのは諦めて、その分できた広い空間を活かした家づくりをするなど、時には潔く切り替えることも大切です。
古民家施工の実績のある工務店であれば
古材を取り扱っている所もあります
リフォームプランがイメージと違う完成になり失敗
暗くて風通しが悪くなってしまった
設計図や間取りを見ただけでは一般の人にはイメージしにくいのが採光や通風です。
気密性を高めるためにそれまで障子が張られていたところを壁にするプランはよくあります。
しかしそれまで障子だったためにあまり暗くは感じていなかった部屋も壁にすれば一気に暗くなり風が通らなくなってしまいます。
また町家のような細長い構造や増改築を繰り返した古民家は奥がかなり暗くなっていることがあるため、リフォームの時には見逃さないようにしましょう。
寒さ対策との兼ね合いも出てきそうだね
リフォーム範囲を限定したら家に統一感がなくなった
リフォーム費用を軽減させるために、古民家を減築したり居住スペースの1階部分だけをリフォームする方法があります。
ただしリフォーム範囲を限定したプランの場合、手をつけなかった部分との差異がかなり大きく出てしまい違和感が強くなることがよくあるようです。
後にリフォームしなかった部分を改めて工事するよりは一度に全体をリフォームした方がコストが安く済むこともあります。
家の状態にもよるため施工会社、建築士さんともよく相談してみましょう。
全体的にプランから外れて希望と違うものができてしまった
そこまで全体的に違ってしまうなんてことはあってはいけませんが、予想しないことが次々と起こるとプランの変更の連続になります。
ただでさえ家づくりは家の間取りから窓の種類からキッチンの蛇口の種類まで細かなことも決断の連続です。
その時その時で本当につくりたい家のイメージがブレブレになってしまうとコンセプトも何もないツギハギだらけのようなリフォームになってしまいます。
とりあえず家はできるかもしれませんが、古民家リフォームを考え始めた時点でまずはイメージづくりを固めましょう!