久しぶりすぎる古民家探訪は、福岡市のど真ん中、大名にある名前の通り鶏料理屋さんの「町家食堂 かし和」を訪ねました。
お客様も多かったのであまり写真は撮れませんでしたが、立派な町家です!
久しぶりに参加できました!
町家食堂 かし和は築約70年以上?
今回は来店時に撮影許可だけ頂きましたが、お店で建物についてのお話を聞き損なってしまったので、後日お電話で伺いました。
唐突に「ブログに書いてもいいですか?」って聞いてしまい
ご心配おかけしたようでした。申し訳なかったです……
お店の方によると、子供の頃ここにお住まいだったおじいさんが来店されたことがあったそうで、70〜80代だったとのことでした。築70年以上は経っていることになりそうです。
おじいさんによると、ご家族もお住まいのようでしたが表のお店では果物屋さんを営まれていたようで、バナナを熟成させる保管場所ともなっていたのだとか。
この頃(1950頃)バナナは一房5000円くらいの高級品よ〜
おじいさんも子供の頃に過ごした場所を今でも訪ねていくことができるのはきっとうれしいことですね。
かし和は町家
お店の名前通り、かし和は町家です。外観も見たまま間口は狭く、奥に細ながーい「うなぎの寝床」仕様になっております。
大名にも昔はこのような町家が何軒も並んでいたのでしょう。
町屋はお店と住居が一体型になっていることが多く、表は見世(みせ)とよばれるお店部分です。
こちらも今はガラス張りになっている部分が見世で果物などの商品を並べていた部屋だったのかもしれません。
二階は全面格子になっていて、古民家感あふれます
経年で黒々してるのが貫禄あります!
お店に向かって右側に入り口があります。お邪魔します!
通り庭からお店へ!
入り口のドアは洋風の開き戸になっています。
覗き込むと漆喰の壁に通り庭と呼ばれる廊下のような空間が続いています。レトロな照明がすてきですね。
実はこの建物の奥は「坐離宮」という大人の隠れ家がコンセプトの別のお店があります。正面奥に見えるのはこの「坐離宮」の入り口で、かし和の入り口はその手前にあります。
お店に入るとすぐに目に入るのが、この黒光りする立派な階段とその下を利用した収納です。
箪笥を重ねて階段にしている古民家も見ますが、こちらは蝶番のある開き戸の収納になっていました。
めっちゃ年季あります
何を入れてたんだろうね〜
二階に案内されたのでミシミシ言わせながら上がり、階段上から一枚。格子の影のようなものが木漏れ日みたいに漆喰に映ります。
一階の床部分ががっつり色が剥がれてる風ですが、そのままにしているのがいいですね。私こういうの好きですね。
一階は漆喰ですが、二階は土壁が残っています。手すりは70年以上の間人々に磨かれてツルツルピカピカです。
二階では立派な丸太梁や桁が交差しているのが見えました。これをみると古民家に来たなぁと思います。
こういった丸太や横木を重ねる建て方は伝統構法と呼ばれ、今ではもう取り入れることができない建築方法です。
か細く見える町家でも大きな木に支えられているのをみると力強く感じます。
活用してくれるお店さんたちのおかげで残っている貴重な建物だね!
今回はお客さんも多く写真を撮るのは控えたため、あまりお見せできませんでしたが食事も大満足だったのでぜひ来店して店内もじろじろ楽しんでみてください!
町家食堂 かし和を味わう
かし和は夜は水炊きが人気のようですが、ランチメニューも豊富です。鶏料理のお店なので、からあげやチキンナンバンはうなずけますが、海鮮もメニューで堂々としています。
今回は「おさしみとハーフチキンナンバン定食(1200円)」をチョイス!
「え?!」と思わず声を上げてしまうボリュームなのです!
写真だと分かりにくいですがチキンナンバンも全然ハーフではありません。通常量です。これにしっかりお刺身も5種盛りもり!
しかも定食はご飯とお味噌汁はおかわり自由というこの物価高のご時世にお客のお腹を満たすのに本気です。
しかもお味噌汁もアラのお味噌汁で具沢山でおいしい!
今回日曜日のランチタイムでしたが、予約のお客さんですでに終了のようでした。ご予約がおすすめです!
お忙しいところお電話でお話を聞かせてくださったスタッフさん、
ありがとうございました!
町家食堂 かし和 店舗情報
住所 :福岡県福岡市中央区大名1-12-27
TEL : 092-751-7130
<営業時間>12:00~14:00、17:00~翌1:00 (フードLO24:30)日曜営業
<定休日> 不定休
<駐車場>無