インターネット以外で古民家物件を探す方法

歩いて探す古民家暮らしのヒント
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インターネットで古民家物件を探しているものの、「なかなか希望の地域で物件が出てこない……」、「同じような物件ばかりでマンネリ化している」という人は結構多いのではないかと思います。

そういう場合はネット検索を続けつつ、実際に自分で動き回って探してみることをおすすめします。実際に動き回るというのは、自分の足で探し歩いたり直接電話したりして情報収集をするということです。

もちろん闇雲に動くのではなく、古民家周辺をあらっていきます。具体的には古民家に住んでいる人、携わっている人、地域の不動産屋さんや専門家などとにかく古民家周辺で生きている人たちと接触するようにします。今回紹介する具体的な方法を一つ一つ試すことでネット上では決して出会えない理想の古民家に出会えるチャンスにつながるはずです。

ネット情報から探す時はこちら
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古民家を歩いて探す

もし住みたい地域が決まっていればできる限りうろうろ歩いてみます。特に決まっていなければ、古民家が集まっている地域や古い家屋が残っている場所があればその周辺も歩いてみます。1つあるとチラホラ出てくるものです。

(写真提供:photoAC)

もしその中で「ここ誰も住んでいないのでは?」と思える物件があれば後述の近くの地域密着型の不動産業者を探して聞いてみましょう。または勇気があればご近所の人やお店にさりげなく聞いてみます。地域の人たちも空き家が増えて心配な人たちもいるので色々教えてくれるかもしれません。

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地域密着型の不動産屋さんを訪ねる

概して田舎や田園地帯の地域には大手の不動産屋さんはありませんが、代わりにその土地をずっとみてきた地域の不動産屋さんがあります。そんな小さな不動産業者の大きな強みを見てみましょう。

  • 年配が多い古民家の所有者にも馴染みのある店であることが多い
  • 大家や地主とも繋がりを持ち、自社の管理物件以外にも空き家情報を持っていることがある
  • 地域の情報に詳しいため、物件情報だけに関わらず地元情報についても知ることができる

地方や田舎に住む人たちは大企業より昔からある地元にあるお店の方が馴染みや安心感があります。古民家の所有者が年配であるほどその傾向は強いでしょう。そのため、家の管理ができないとなれば昔馴染みの不動産業者に相談している可能性があります。

(提供:illustAC)

そして地域の不動産業者にとってその土地は自分の庭のようなものです。どの家が空き家になっているかなど自分の管理物件でなくとも情報を持っていることもあるでしょう。昔ながらの経営だとウェブサイトもないことが多いため、素敵な古民家物件が埋もれている可能性があります。

コンタクトをとる方法としては、直接出向くのが一番です。うろうろしながら見つけたら入って見ましょう。ですが希望地域が遠方の場合は電話し、希望の条件に合う物件があれば物件情報を教えてもらうか、メール等が不可であればFAXや郵送が可能か聞いてみることになります。

地域密着型の不動産業者の探し方① ハトかウサギで探す

地域の店先
(写真提供:photoAC)

不動産業者の多くはハトマーク((公社)全国宅地建物取引業協会連合会)またはウサギマーク((公社)全日本不動産協会)のどちらかの保証会社に加盟しています。保証会社とは契約者等とトラブルが起きた時に両者の間に入って指導してくれる機関です。

地域に限らずほぼ加盟しているので、歩いている時にハトマークやウサギマークを見つけたらお店に入ってみましょう。または各ウェブサイトで「不動産会社を探す」などから希望地域の不動産業者を探します。

<ウサギマーク>はリンクが貼れなかったので検索してみてください。

地域密着型の不動産業者の探し方② 古民家カフェなどのお店で尋ねる

珈琲と麦酒 外観
福岡市博多区の「珈琲と麦酒」

古民家好きであれば古民家カフェなど古民家をリノベーションしたお店を訪れることもあると思います。そんな時は物件をどうやって見つけたのかぜひ聞いてみましょう。今まで聞いたことがあるのは不動産業者経由、知り合い経由の2つです。

不動産業者経由であれば数少ない古民家情報を持っている不動産屋さんかもしれないので、そこを訪ねてみます。

福岡だと先日記事を公開した「珈琲と麦酒」のほか、「ロジウラ古民家酒場 IRODORI」などは株式会社ふくたくという博多の不動産屋さんがオーナー募集をしていた物件でした。株式会社ふくたくは博多町屋の再生に取り組む会社でもあります。

知り合いの紹介であれば、他に古民家物件を知っていそうな気配はないか聞いてみると人とのつながりから有力情報がきけるかもしれません。

周りに古民家物件を探していると伝えておく

前述の知り合いの紹介の続きになりますが、先日お世話になったヘアサロンのオーナーさんは特に古い物件にこだわってはいなかったものの「お店をやるならどうか」と声をかけられたのがたまたま古民家だったそうです。

一見古民家とは無関係そうな人でもどこでどんな人が情報を持っているか分からないので、信頼できる人たちであれば積極的に古民家物件を探していることを伝えておきましょう。

古民家の専門家とつながる

鑑定
(写真提供:photoAC)

古民家に住みたいと考えているのであれば、古民家鑑定士の資格をとることを考えてみてもいいかもしれません。古民家鑑定士の資格を取得し、全国古民家再生協会の支部に所属することで実技研修や例会、鑑定などへ参加できます。

もちろんそこに集まるのは古民家のプロたちや不動産関連の方も多いので現場ならではのたくさんの情報の中に物件に関することを聞くこともできるでしょう。

古民家鑑定士は古民家の価値や状態を評価し鑑定書を作成することができる資格です。この資格は比較的合格率の高いもので、取得の際に古民家について学ぶことになります。それなりの費用はかかってきますが古民家を買うとなればメリットは多いですので一度検討してもいいでしょう。

支部は全国にあります

人とのつながりで古民家を探すときの注意点

いくつかネット情報以外で古民家物件の探し方を挙げてみました。もしかすると方法によってはハードルが高いなぁと感じるかもしれません。ただし、古い歴史のある場所は良くも悪くも人とのつながりを大事にしているところが多いのではないかと思います。そういった感覚はやっぱりその場の肌感覚でないと分からないところもあるのでこれらの方法を試してみる価値はきっとあります。

(写真提供:photoAC)

直接人々と話してみる時、注意したい点を2つ書いておきます。

  • 地域の人を不安にさせない
  • 断る時ははっきりと断る

物件探しでうきうきしたり一生懸命になっているとつい忘れがちになってしまいそうなことです。地元の人に話を聞く時には自分の素性や「古民家を探している」などきちんと伝えましょう。農村地帯など特に急に見かけない人がウロウロしたり声をかけたりすると年配の方などは不安になる人もいるでしょう。きちんと話すことで安心してもらい距離も縮まると色んなことを教えてくださるかもしれません。

また一対一の紹介などのパターンは人によっては断りにくいこともあるかもしれませんが、自分に合っていないと感じたら早めにキッパリ断る勇気を持ちましょう。

古民家再生したオーナーさんの話を聞いたり本を読んでいるとよくあるのが「見た瞬間にビビッときた」や「ボロいんだけどいい感じがした」などの直感で決めた話です。不思議ですが出会いってこういうものなんですね。

ネット情報にしてもオフライン情報にしても焦らず根気よく探しましょう!いいお家に出会えますように願っております!

ネットで探す時はこちら

参考サイト

クガ不動産【不動産裁判例の解説】「ハトマークとウサギマークの違い。不動産の保証協会とは?」FREEDAS【古民家物件の探し方全書】①探し方は9種類!分かりやすく解説ほんちゃんねる「博多町屋古民家再生プロジェクト」

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