古民家探訪21 春日 豆づか山

豆づか山外観福岡市外
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今回の古民家探訪は福岡県春日市の豆づか山。古民家再生にも携わっていた大工さんと店主の共同作業で作り上げられた大変かわいいお店です。雪降る寒い日、駅から20分以上歩いて辿り着いた先は心温まる場所でした。

ゆるこ
ゆるこ

ゆるこがひとりでお邪魔してきましたよ

ご主人がおひとりで切り盛りされているお店です。ランチは15時まで出して頂けるので、ピーク時を避けてゆっくりご来店をおすすめします。

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豆づか山は築18年

豆づか山の入り口
豆づか山は緑に囲まれている。少し奥まったエントランスポーチ。奥から見える照明があたたかい。

今回お店を訪ねるまで知らなかったのですが、この場所には「豆づか山」という山があったのだそうです。今は山を開いて住宅が並んでいますが、お店はそんな「豆づか山」の面影を残す林のふもとに隠れんぼするように静かにたっています。

そんな豆づか山のオープンは18年前の2004年。古民家再生にも携わっていた大工のEさんに建設を依頼した際、お店のご主人が一緒に作りたいと申し出られたのだとか。お店への愛が伝わってきます。

ご主人のブログでほっこりできます

そしてこの大工のEさん、今は大工業を辞められているそうですが、大工職だけではなく、ガラス職人かつステンドグラス作家でもあったそう。今や店内はお店のご主人のセンスに溢れる素敵な空間。おふたりが作り上げたお店、早速拝見しましょう!

ゆるこ
ゆるこ

豆づか山は悔しいくらい、ゆるこが古民家でやりたいことが全部詰まっていました……はふぅ!

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小さな薪ストーブとカウンターが迎える入口

店内に入ったところ

お店へ入るとまるでしゃれた山小屋のような空間が迎えてくれます。この日風雪の中を歩いてやってきた私は入り口のドアを閉めた途端に静かで穏やかな空気に包まれました。あぁあたたかい……。

ゆるこ
ゆるこ

大き過ぎないこのサイズが最高!

「自分の家だったらここにテーブルを置いて…」の空想開始なのです

柱や梁などはご主人が一生懸命新材を古材風に削ったのだそうで、古色塗装がされて存在感があります。塗装が暗めの落ち着いた色味なので空間全体がふわふわせず、しまって見えました。古色塗装だけでなく、18年も経てばしっかりすてきに「古びて」きているのかもしれません。

薪ストーブ
ブレてしまった…!撮り直しにいかなくては……。

私がいつかの古民家暮らしでぜひとも取り入れたいもののひとつ、薪ストーブ。しかも小さくてすごくかわいい。この日は早めの店仕舞いの日で火は入っていませんでしたが、次回は揺れる炎に会いに行こうと思います。銅製のようなヤカンがまた良いのです。

お店の壁は大部分が漆喰が塗られています。漆喰はエアコンの温度設定が2〜5℃も変わるほど保温性が高く、ご主人によると閉店の2時間後にお店に戻った時もまだ店内は暖かかったのだとか。

カウンター
黄色いステンドグラスのランプシェードがどストライクに私好みなのです……これもステンドグラス作家でもある大工さんの作品

店内に入ってすぐ右側はカウンターになっています。3人ほどが座れ、中でご主人がコーヒーやお酒を作ってくれます。

壁には昭和期の時計がかかっていますが、電話が一体型になっています。今でも時計は健在で時を刻み続けています。電話は壊れてしまって解約されたそうですが、少し前まで使えていたそうですよ。どんな音で鳴っていたのか聴きたかったな。

大きくて個性的な窓が並ぶテーブル席

テーブル席 道路側
雪がちらつく窓の向こうについ何度も目が行く

奥のテーブル席へ通してもらいました。4人掛けのテーブルが3つにピアノが置いてあります。8畳ほどでしょうか。落ち着くいーい広さです。私はこういうこじんまりとしてそれでいて窮屈でない、包み込まれるような広さが大好きです。

窮屈に感じないのは大きな窓が並んでいるからかもしれません。どの窓からも外の緑が見えます。

窓

テーブル席の窓はすべてこの形。いいでしょう、この窓。大工のEさんがサッシも手作りしてくれました。

Eさんはご高齢でお辞めになったそうですが、ステンドグラスといい、この窓といい、センスが本当にすてきです。建物もしっかり建てられて、窓や照明の細かな意匠まで整える。きっとものづくりをとても楽しんでいた方だったのだろうなと想像します。

ゆるこ
ゆるこ

Eさん、私の家もやってほしかった……(予定はまだないのですが)

ピアノ
ドアの上にはご主人が映画を楽しむロールスクリーン

一角にはピアノとLPレコードが置いてあります。時々小さなイベントをされているようです。奥にはテラスへつながるドアがあり、上にはステンドグラスと三角窓。小さなところまできゅんとさせてくれます……。

ゆるこ
ゆるこ

古民家でホームシアターも私の夢…また先取りされていました。

ご主人うらやましい!

開放感と自然を楽しめるテラス

外のドア

テラスへ出てみました。(出る時はご主人に声かけしましょう。)外から見る中のあたたかな雰囲気がほっこりしますね。

テラス席

テラスにはテーブル席がひとつ。この時は12月末。あたたかいお酒を飲む人は「寒い寒い」言いながら楽しむのもいいかもしれません。

テラス席の外
股木のドア取手……うーん、いつか開けてみたい

座ってみると裏山のどっしりした木の根が目の前。

テラス席道路側

反対の道路側も緑が茂っていて道沿いを感じさせません。薪ストーブ用の薪が置いてありました。

テラスはガラス張りではなく、虫除けのすごく細かい網が貼ってあります。写真だと分からないくらいですが、これで暖かい季節の蚊も完全に防御できているそうです。春や秋の気持ちのいい季節に楽しみたい席です。

レンガのデザイン
テラスの柵には薪ストーブ周りと同じレンガ。すてきなアクセントになっていました。

豆づか山のタイル貼り洗面台

タイル貼りの手洗い場

本当に毎度お手洗いまで申し訳ありません。でも豆づか山のこの手洗い場。タイル貼りは私も目指しているところで、またしもやられた感が(勝手に)あります。モルタルでしょうか、素地に青と白のタイル貼りです。こんなところまでさりげなく手作りしてある豆づか山。最後まで参りました、なのでした。

ゆるこ
ゆるこ

勝手に完敗!

古民会の超!個人的夢の古民家リストはこちら

春日 豆づか山を味わう

ピザランチ

この日はランチギリギリにお邪魔してしまい申し訳なかったのですが、モッツァレラのピザを頂きました。ご主人に言いそびれてしまったのが悔やまれますが、このピザチーズがのっびのびで本当においしかったんです!ランチはどれもサラダとスープがついてなんとたったの700円。しっかりお腹いっぱいになりました。

ランチメニュー
ドリンクメニュー
お酒の箱に貼り付けてあるドリンクメニュー。メニューに限らずインテリアや雑貨などご主人のセンスも大変おしゃれなのです。

豆づか山はとにかくご主人がすてきです!とても気遣いをされる優しい方で、私が写真を撮る度にフリーズさせてしまいました。時々思い出してはまたお会いしたくなります。またお邪魔させていただきますね!

ゆるこ
ゆるこ

たくさんお話を聞かせてくれてありがとうございました!

春日 豆づか山 店舗情報

住所 :福岡県春日市小倉3丁目110
TEL : 070-5692-3005
<営業時間>午前11時頃から午後8時
<定休日> 日・月・火
<駐車場>店舗隣に3台

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