今回の古民家は福岡市中央区にある茶苑 黒文字や(以下黒文字や)です。近くの福岡市美術館を訪れた際に近くをウロウロ。小腹が減ったところでこの辺に古民家はないかと探して見つけました。古民家も意外と見つかるものです。
そしてまた勝手にひとり古民会……。マドレーヌさんごめんね
黒文字や は築約70年?
黒文字やは福岡市中央区の六本松あたりにあるカフェレストランです。お店の方によると確かな築年数はわからないとのことでしたが、戦後建てられたようだとのことでした。もともとは一般の方が暮らしていた小さな民家で、大きさも元のままとのことです。天神の「今泉小路 日和日」と同じで、やはり街中や住宅街の中にある古民家は小さいですね。
ゆるこが求める古民家サイズ!
六本松には大きなマンションや家がたくさん建っていて、黒文字やにはそれらの脇をぬうような細い路地を通ってたどり着きます。こじんまりした外観に似合わず、見つけた人の目を引くおしゃれな町屋のような魅力の持ち主です。オーナーさんが作っているというお庭にはお店の名前 黒文字の木が植えられています。
シックな古民家にリノベされた黒文字やの店内
入口のドアは千本格子の引き戸になっています。この格子の細さでおしゃれ度ましましです。でもどことなく昔の玄関の面影を感じさせる風景です。
縦の目が細くて細かい格子。昔は店の入り口に使われることが多かった
玄関を入って正面には工芸品が置かれたり、お香が焚かれています。この格子の向こうにカウンター席が見えます。木の色がかなり重厚な黒です。
店内を奥から眺めたところです。右奥に先ほどの玄関が見えます。小さな民家だったわりにテーブル席が6つ、さらに写真右側にカウンター席6席と結構広く感じます。全体が木の色に合わせた黒っぽいシックな内装や什器に揃えられていてちょっと今までとは違う古民家感です。リノベされた古民家にはナチュラル系が多いのでこれはちょっと意外でした。
店内も穏やかに照明を落としてあって、これくらい暗いほうが落ち着きます
カウンター席はかなり大人な雰囲気です。見ての通り、店内が広く感じるのはこの高い天井のおかげもありそうです。天井を見上げると古民家を感じる梁が見えます。
天井はすべて張り替えてあるようですが、細身の梁が健気に建物を支えています。梁を継いであるように見えるところもあります。ただ2本の梁を上下に置いただけのように見えるのにどんな意味があってあんな継ぎ方をしてるのか、おもしろいです。
元々の木の色がかなり黒っぽいように見えます。それに合わせて新材を古色塗りした結果、こんなにおしゃれかっこいい古民家カフェに生まれ変わったのかもしれません。
黒文字やを味わう
黒文字やは茶苑となっていますが、カフェレストランでもありお酒も提供しています。この日ゆるこはメンチカツのランチセットをデザート付きで頂きました。
かなりボリュームがありましたが、おろしソースがかかったメンチカツはさっぱりしていて重たくなく意外とペロリとたいらげました。雑穀米のご飯やサラダなどヘルシー志向の方にもおすすめです。
カウンターにはサイフォンやお酒も並び、店内はしっとりとクラシック音楽が流れています。店内から外の黒文字やののれんが風で揺れるのを見ながらゆっくりした古民家時間を過ごすことができますよ。
サイフォンもあるなんてコーヒー好きとしては気になるね!
今度は夜に行って、このおしゃれカウンターでしゃれこみたいです
黒文字や 店舗情報
住所 :福岡県福岡市中央区草香江1-7-41
TEL : 050-5595-0456
<営業時間>10:30〜18:00
<定休日> 月曜
<駐車場>無