8軒目の古民家は福岡市中央区のふらごはん。テーブル席5席のこれまでで一番小さなお店です。絵本に出てくるようなどこか童話っぽさを感じる不思議にかわいい場所でした。
お店はやっています(2022.11.25、平尾山荘小路訪問時に確認)。11:30〜仕込みが終わるまで、なので早めのご来店を。
店主さんがおひとりで切り盛りされているお店です。混み合う時は待つこともあるかもしれません。早めの来店、気持ちはゆったりで行きましょう
ふらごはんは築約62年
ふらごはんは平尾山荘小路(ひらおさんそうしょうじ)という長屋に入っているお店の一つです。ふらごはんの方によると昭和35年頃建てられたものだそうで「戦後ですね」とおっしゃっておられました。
ふらごはんはキッチンも客席もご主人ひとりで切り盛りされているのでとにかくお忙しそうなのです。人生の大先輩にも見える方ですがマリンルックにニット帽というめちゃおしゃれな出で立ちのご主人、いつかゆっくりお店の話を聞いてみたいなぁと思いました。
古民家×メルヘン=ふらごはん
ふらごはんはこれまでの古民会イチメルヘンな場所です。上の写真から感じるかもしれませんが、このわさわさした緑の向こうには小人か妖精が隠れていることでしょう。たまたま来店されていたお客さんのベビーカーがまた馴染んでおります。
ではふらごはんの入口へ。お邪魔します。
看板の文字がナイスフォントです。ご主人の手書きでしょうか。「ら」が緑で隠れているのがまたいいでしょう。はじめて見た人は「ふとごはん」?「ふりごはん」?と気になっちゃいますね。
ログハウスのような外観。ペンキ塗りも手塗りなのかシャビ―感がたまらんですね。建物自体のふるさも相まってメルヘンなのに懐かしさも感じます。
外から中の様子が一切見えずメニューも置いていないので若干入りづらい感じもしないこともないのですが、この昼間でも入り口に灯された裸電球とドアの控えめな”open”の文字があたたかいではないですか。中はどんな世界かしらと想像をかき立てながらドアを押すべしなのです。
ふとよぎったのは『不思議の国のアリス』!
長屋がもはや外国になってるふらごはん店内
入った先は、なんですか、ここはシチリアですか。シチリアに地元のおじいちゃん、おばあちゃんが集まってるカフェのあの感じなのです。シチリア行ったことないけど!でも分かるでしょう、映画とかで見るでしょう。
天井一部隙間空きまくりですが、ありのままケセラセラの出で立ちがもはやかっこいい。こうやってみると梁や柱を出すスタイルは日本の民家だけでなく海外にも結構ありそうな気もします。
古いパイプ椅子とか木のテーブルとか家具のデザインも「あるやつ寄せ集めて使ってます」って感じです。それでいてなぜか全体がまとまっていて不思議とおしゃれ。
壁際のインテリアも「好きなものひっかけてもうそのままです」という自然体。長屋がここまで外国に変身してしまうとはびっくりです。もはや元の姿がほとんど想像できません。
外国の港町のカフェ、と思っていたら窓際には日本の心を感じるしつらい。なんとなく枯れて木から折れ落ちてしまっていたような枝。普段は気にも留めないような枯れかけて見えるあずき色の葉っぱも明るいお花と一緒に添えるだけでその紅葉も際立つようです。
こういうのってセンスよねぇ……
見上げると天窓。外からの光が室内の白を明るく照らして店内は一層爽やかな雰囲気になっています。古民家と天窓はいつだって相性がいい。
ふらごはんを味わう
個人的にこれまでの古民会で一番びっくりしたメニューとなったふらごはんのランチ。どーん!
見よ、この宝箱のようなお皿。メインのビーフよりむしろこっち。宝石をちりばめたような、とはこのお皿の為にある言葉ですね。これだけ盛り付けられていながらキャンパスに描かれた絵のようにお皿が汚れていないのですよ。こんなにカラフルでかわいらしくて、夜中に小人か妖精が手伝ってでもいるのか、ふらごはんのご主人の愛がお皿からこぼれ落ちそうなほど詰まっています。
和風古民家とはまた違うふらごはんのこの非日常はなかなか癖になりそうです。それが店名の由来かはわかりませんがほんとにまたふらっと行きたくなる長屋古民家でした。こういうスタイルもいいなぁ!古民家の可能性無限大!
ふらごはん 店舗情報
住所 :福岡県福岡市中央区平尾2-17-21 山荘小路
TEL : 非公開
<営業時間>11:30~おおよそ14:00頃(仕込みが終わるまで)
<定休日>不定休
<駐車場>(未確認)
※ふらっといきたくなるのはやまやまですが、用意されたランチ分がなくなったら閉店なので行きたい方は早めのスタンバイを。