すっかり外出し辛い世の中になってしまいましたが、古民会も古民家に会いに行けない日が続いて元気がなくなってしまうことがあります。NO 古民家, NO LIFEですよ。古民家に会えず寂しい時はメディアを観て癒されましょう。こんな古民家物語ありましたよ情報があればぜひ知りたいです。
以下役者さんの敬称略。ご了承ください。
『最後から二番目の恋』『続・最後から二番目の恋』
記念すべき古民会第一回で「筥崎とろろ」を訪れた時からマドレーヌさんがよく話していたこのドラマ。大人の青春ドラマで小泉今日子演じる千明が鎌倉に古民家を購入します。同じく古民家の隣家が営むカフェ経営の家族と出会うことでお話が展開されていきます。10年以上経ついまも人気根強いドラマです。
劇中に登場する「カフェ・ナガクラ」には「カフェ坂の下」という実際の古民家カフェがモデルとなったと言われています。ドラマではこのカフェだけでなく他にも雰囲気のいいお店がいくつも出てきます。鎌倉をおしゃれに想像させるのはこういう古き良きをみんなで遺そうとして、それがすっかり今風に定着しているからなのだろうなと思います。鎌倉には古都という歴史も手伝っているのかもしれませんが、今も日本中に残っているはずの古民家たちもそんなふうにうまいこと遺っていけたらいいのになぁと観ていて感じました。
カフェ坂の下は築90年以上だそうです。行ってみたい!
『最後から二番目の恋』:2012年にフジテレビ系で放送。2014年には『続・最後から二番目の恋』に続いた。小泉今日子・中井貴一のダブル主演。
『孤独のグルメ Season3 第11回 新潟県十日町市 ドライブインの牛肉の煮込みと五目釜めし』
「古民家探訪13 みやけうどん」でも紹介した『孤独のグルメ』ですが、よく出てくるのはゆるこは最近五郎さんなしでランチを食べられなくなってしまったかもしれないくらいよく観ているからです。そして『孤独のグルメ』には古民家なお店がわりとよく出てきます。古民家、と紹介されるわけではありませんが、「みやけうどん」のようにしっぶいお店や、開業50年ほどと長くやっているお店などが話中にもちょいちょい出てきたり、映像から明らかに古民家と楽しめるお店もあります。長くやっているお店の建物は自然と長寿で、そこでやってきたお店だからこそ注目されるのでしょう。
そんな中で五郎さんがSeason3で訪れたのは築150年の古民家でした。グルメのお店ではなく、五郎さんのお取引先として登場。新潟県十日町市という冬には雪が数メートルほども積もる雪国に残る古い民家。構想から完成まで2年半、彫刻家の鞍掛 純一と日本大学芸術学部彫刻コース有志を始めたとした延べ3000人が家中を彫刻刀で掘り抜いた「脱皮する家」なるアート作品となっています。これを知ると迫力を感じますが、劇中ではごくさらっと出てきます。元は民家です。きっとそれでいいのです。五郎さんが床に大の字になるのをみて昔も今も人々にその存在を意識されるいい古民家なんだなぁと思いました。
古民家がアートにもなるとは。古民家の可能性無限大!
『孤独のグルメ』:原作・久住昌之と作画・谷口ジローによる漫画を2012年からテレビ東京系でドラマシリーズ化。主演は松重豊。
『ちょこっと京都に住んでみた。』
うーむ、古民家を話すのに京都を出しちゃあ、なんだかな、ズルくないですかと思っちゃうのはゆるこだけですか、そうですか笑 と書かずにはいられないさすがの京都なのです。ただこのドラマのいいところは観光地が全く出てこない、でも観光地並みに京都に根を張ってきたであろう、いやむしろ観光地を支えてきた街並みを作ってきたと言える古いお店や場所が紹介されています。視聴者は佳奈を演じる木村文乃によってドキュメンタリーチックに京都やそこでの暮らしを案内されることになります。
その中でもやっぱり一番心惹かれたは佳奈の大叔父さんの住まいかもしれません。古い居間の畳の上にはダイニングテーブル。そこに佳奈は買ってきた近代アートを思わせるモダンでヴィヴィットな椅子を置いちゃいます。それらを受け入れる少し老いた佳奈の大叔父さんと古い居間の風景に古民家の懐の深さが見えます。いいものを遺すって「こうじゃなきゃだめ」っていうものもあるけど、「これでもいい」が共存できることなんですね。
公式インスタが素敵すぎてフォローしちゃったよ
『ちょこっと京都に行ってみた。』:2019年の年末にスペシャルドラマとしてテレビ東京系で放送。2022年7月からは連続ドラマとして放送。主演は木村文乃、大叔父役に近藤正臣。
お家でも気軽に楽しめる古民家。まだまだ探せばいろんなメディアに登場していそうですね。でもやっぱり早く色んな古民家に会いに行きやすい世の中になってほしいものです!