波佐見編の第3回目はムックがある敷地、西の原と今回は通り過ぎただけになってしまったその他の古い建物たちの紹介です。まだまだ訪ねたい古き良きが集まる波佐見。古民会としては再訪必至です。
西の原は築約100年の元製陶所
西の原なしに波佐見は語れないほど今大人気のエリアです。西の原は幸山陶苑という窯元の陶製所でした。通常焼き物をたくさん作るときは生地屋、絵付屋、など色んな人が専門的に行いますが(前々回記事の美のり窯は今も現役の生地屋さん)、幸山陶苑は自社ですべての工程をこの西の原で行っていたそうです。
恐らく10ほどの建物があったのではないかと思いますが、ひとつひとつの建物でそれぞれの役割を担っていたというわけですね。そうなんです!だからここにある建物全部古民家!ムックが築約100年とのお話で、他の建物も同じ時期に建てられたそうです。
正確には民家ではないけど、
古い建物が現在までこんなにすてきに残って小さなテーマパークみたい
古民家が集まっているエリアといえば福岡市の平尾にもあるよね
西の原の古民家利用したお店
古民会ではそもそも美のり窯へ行く前のランチにたまたま寄ったのが西の原。ムックだけでなく、雑貨屋さんからロッククライミングスペースまで寄り集まった一帯です。まるで小さな小さなかわいい村のような西の原、どんなお店があるか簡単にご紹介します。
- モンネ・ルギ・ムック(カフェレストラン。元出荷場)
- モンネ・ポルト(画材・雑貨、展覧会・ワークスペース。元ろくろ場)
- HANAわくすい(生活雑貨。元絵付け場)
- 南創庫(器をはじめとしたモノづくりショップ。元出荷事務所)
- GROCERY MORISUKE(世界のオーガニックなど食料品や雑貨)
- にぎりめし かわち(地元食材のにぎりめしとお味噌汁)
- イソザキ珈琲 Shady(自家焙煎コーヒー豆店)
- 氷窯アイス こめたま(米作りから行うアイス店)
- 833WALL(ロッククライミングスペース)
お店のリストだけで申し訳ないですが、個性豊かなお店が揃っていて歩き回るだけでもとても楽しめます。県外からの移住者も多く新しいものも積極的に取り入れている波佐見の人たちのオープンマインドを感じます。いや、しかし長崎の小さな焼き物の町に古民家のこんなに集まる場所があったとは驚きでした。
833WALLは「はちさんさんうぉーる」と読むそうですが、波佐見ではこの「833(はさみ)」を車のナンバーにしている人もいるとか。波佐見愛を感じますね〜。
主屋である福重邸も行けずに残念!福重邸、ムック、ポルト、HANAわくすいは国の有形文化財にも指定されるから、まじまじともう一度見たい!
文化の陶 四季舎
西の原から南東へ車を10分ほど走らせると中尾山という窯元がたくさん集まった陶郷があります。今はやっていないのところも多いかもしれませんが、道すがらたくさんの煙突が発見できるので普通の田舎道とは一味違った風景を楽しめます。レンガ作りや木造など一つ一つ見て回ったら楽しそうです。
そんな中に窯元を利用したお食事処 文化の陶 四季舎があります。立派でしょう、なんとも雰囲気あるでしょう。
ここは波佐見焼御膳や窯焼きピザが有名なのですが、今は窯で焼き物じゃなくてピザ焼いてるとはなんとも乙です。中には巨大な囲炉裏があって、囲炉裏を囲んでランチをいただくこともできるようです。
波佐見焼御膳は要予約なのでご注意を!食べられなくて残念でした
波佐見講堂
西の原の目と鼻の先、歩いて1分のところにある波佐見講堂。こちらも国の有形文化財に登録されています。昭和12(1937)年に建てられた元小学校です。築85年ですね。昭和初期にも関わらずかなり洋風のしゃれた建物です。今はホールとして音楽イベントなども行われるそうです。中の見学もできます。
この日はとにかく寒くて寒くて、民家じゃないという言い訳をして内観チェックをおろそかにした古民会なのでした……
しっ……!(次回から気合い入れて行きましょうね〜……)
西の原 所在地情報
住所 :長崎県東彼杵郡波佐見町井石郷2187-4
TEL : 店舗による
<営業時間>店舗による
<定休日> 店舗による
<駐車場>近隣駐車場