締切間近「歴史的資源を活用した古民家整備事業」

奈良井 伝建地区古民家ニュース
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一般社団法人全国古民家再生協会が古民家をつかった宿泊施設開業を目指す人へ500万円の補助金を交付する公募を行なっています!締切は2023年2月末ですが採択数が満たない場合は第二次公募もあるそうなので、間に合わなかった場合もぜひチェックしてみてください!

ゆるこ
ゆるこ

第二次公募がありました(現在受付終了)

ゆるこ
ゆるこ

(写真はすべてイメージです。紹介する支援団体等とは一切関連ありません。)

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どんな団体が行なっている支援事業なのか?

古民家再生協会がAirbnbという宿泊サイトからの寄付を活用して行なっています。

古民家再生協会とは?

一般社団法人全国古民家再生協会は(以下古民家再生協会)は古民家や空き家、古材や瓦などの伝統資源や町並みを活用し、後世に残せるような循環型建築社会を目指して設立された団体です。古民家や空き家に関わる相談であれば基本的に聞いてくれると思っていいでしょう。例えば……

古民家の悩みも一人で悩まず相談
  • 持っている古民家の価値や状態、補修について知りたい
  • 床下・耐震が心配
  • 解体や古材の買取について知りたい
  • 建て替えたい(再生させたい)
  • 古民家に住みたい
  • 古民家に関する資格をとりたい などなど

全国に支部があるほか、とても活発な団体のため古民家についての最新情報も公式サイトで確認できます。

今回の公募は古民家再生協会がAirbnbから寄付を受け、その一部を古民家宿開業の補助金へ充てるものです。

Airbnbと提携している

Airbnb(エアービーアンドビー)は通常のホテルとは違う世界中の一風変わった宿や民泊、旅館を予約できる宿泊予約サイトです。通常のホテルよりも安価でホスト(部屋を貸す人)とゲスト(部屋を借りる人)とのコミュニケーションがあったり、鍵の受け渡しは郵便ポストなど宿によって個性があります。

古民家再生協会はこのAirbnbと提携しています。
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「歴史的資源を活用した古民家整備事業」どんな事業?

町屋の町並み

古民家などの伝統建築物が見直され始め、循環型社会が目指される中で貴重な歴史的・環境資源となり古民家は需要が高まっています。世界的にコロナ禍が落ち着き始めたこともあり、

  • インバウンドの再開
  • 2025年大阪万博
  • 古民家活用と地域資源による観光事業の活性化

などを趣旨として行われる事業です。

この支援事業については公式の要領で必ずご確認ください!

「歴史的資源を活用した古民家整備事業」の応募条件と要項

古民家が並ぶ街並み

応募資格・対象

応募時点で整備予定の古民家があること

  • 個人、法人、事業化共同体は問わない
  • 応募者本人名義であること
  • 賃貸借の場合は20年以上の定期借地契約であること

2023年2月末日の締切までに古民家をまだ持っていないという方は対象外です。(第二次公募があるかもしれないので引き続き要チェックです!)

事業要件

古民家宿に関わる開発と古民家宿の運営を行うこと

歴史的な資源を活用した宿泊施設を増やすことという事業趣旨にのっとっています。要件をみていきましょう。

木造軸組構法で建てられた古民家で、かつ伝統構法の住宅であること

新民家に再活用された古材

木造軸組構法のなかでも伝統構法によるものは既存であれば1%しかないのでここのハードルがなかなか高いですね!

木造軸組構造(もくぞうじくぐみこうぞう)

土台に柱や梁、貫や筋交を骨組みとして建てられる木造建築のつくり。対して同じ木造でもアメリカから持ち込まれたツーバイフォー工法は床や壁を枠組みに建てられるところで違いがある。

伝統構法ってこういうのです!

建築業者は伝統構法で耐震診断や耐震補強ができるところに依頼すること

リフォームや修繕などの施設整備をお願いする建築事業者さんは建設業許可があることはもちろんですが、伝統構法に詳しいところでないといけません。そもそも伝統構法の住宅でしか応募ができませんので当たり前ですが、伝統再築士さんなど建築士+伝統構法の耐震知識がある専門家にお願いすることになりそうですね。

ほぞ穴

手刻みや継ぎ手は伝統構法の強みでもある免震構造の要の一つではありますが、「よくある質問」によるとリフォームかし保険がかけられる水準を求められています。伝統構法は建築基準法にも規定がないのでこういった保険が基準になるようですね。

2024年4月までにオープンできること

来年4月までに工事を完了させて運営してくださいということですね。Airbnbと提携していることもあり、要するに来年4月1日にはAirbnbのサイトに載せられることということでもあります。

マドレーヌさん
マドレーヌさん

公募開始が2023年2月はじめだったからバタバタね!

その他いろいろ協力してねとあります

その他には

  • 協会が指定するロゴや統一名称の掲示
  • 古民家再生協会からの依頼事項についての協力
  • 自治体などの地域と観光まちづくりのために連携をしてください

といった要件があります。

応募期間

2023年2⽉1日(水)から2月28⽇(⽕)17時まで

(第二次公募があるかもしれないので引き続き要チェックです!)

補助額

コスト・補助・お金

1ヶ所あたり最大500万円

合計採択数 全国30ヶ所

ただし、あくまで古民家再生のための施設整備にしか使えません。不動産や人件費にはNGです。支払いは採択発表後、支払申請をすると事前支払いされます。

ゆるこ
ゆるこ

事業未実施、不正発覚は即日全額返金!悪用してはいけません。

募集タイプ

募集タイプは全部で3つです。地域によっては採択数が多めに確保されているので狙い目です!

通常タイプー全国

  • 全国47都道府県どこでも対象
  • 予定予算額:100,000,000円(10千万円)
  • 採択予定数:20ヶ所

地域タイプ A(強化地域)ー四国4県

  • 四国の高知、香川、徳島、愛媛4県が対象
  • 予定予算額:40,000,000円(4千万円)
  • 採択予定数:8ヶ所

地域タイプ B(強化地域)ー瀬戶内しまなみ海道エリア

  • 瀬戶内しまなみ海道エリア(本州・広島県尾道市と四国・愛媛県今治市の8つの島、9つの橋を全長約60kmで結ぶ架橋ルート周辺)が対象
  • 予定予算額:10,000,000円(1千万円)
  • 採択予定数:2ヶ所

「歴史的資源を活用した古民家整備事業」スケジュール

記事を出すのが遅すぎたために、説明会も終わっており申し訳ありません……。第二次公募があればまた更新します!

公募開始2023年2月1日(水)
事業説明会
(オンライン)
2023年2月13日(月)13:00〜14:00 終了
2023年2月15日(月)11:00〜12:00 終了
公募締切2023年2月28日(火)17:00
採択発表2023年3月20日(月)
採択先視察2023年5月頃より順次
中間報告2023年9月29日(金)
最終報告2024年2月9日(金)
開業2024年4月に向け順次オープン
応募に関しては必ず公式サイトをご確認ください。

古民家泊は体験もしてみたい

檜のお風呂

古民家再生の補助金はいろいろありますが宿向けでしかも結構高額なので条件やタイミングが合えば利用しない手はないですね!第二次公募や採択された宿がどうなったのかぜひまた追って見たいと思います!また「古民家に泊まってみたい」という人や「将来的に古民家宿を運営してみたい」という人は一度古民家泊や農泊体験してみるのもおすすめです!

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