3件目はまたまた福岡市東区の箱崎。筥崎宮鳩太郎商店です。歩けばすてきな民家に出会える箱崎って本当引っ越したい。
場所は前回来訪したナガタパンのお隣。この2つの建物が並んでいると昔の街並みが少し想像できるような気がします。昔の民家がつらつらと並んでいる風景、見てみたかったなぁ。
今回古民会は夜の部で開催。昼と夜とじゃ雰囲気が全然違ってくるみたいです。
ちゅうたろう商店?
きゅうたろう、すね…
筥崎鳩太郎商店は築?年
公式サイトを調べてみましたが、見落としているのか載っていない…ので、お電話して聞いてみました。お店の方のお話によると、元々は耳鼻科の病院だったそうで、鳩太郎商店になってからは5年ほどたつのだとか。建物自体は長屋風の造りですが、古民家を改装したというよりも新たに設計し直して建てられた、いわゆる新民家。築何年かはその時のスタッフさんはご存じないそうでしたが、ただ古材を使ったり、昔の建物の面影を残そうとされたオーナーさんの心意気を感じます!
日本三大八幡宮の一つ筥崎宮の真ん前で、1階のテラス席からは目の前の筥崎宮を眺めながら食事ができます。ここもお宿だったのかなぁと最初は思ったほど、正面からは想像できないほど店内はかなり広い作りです。
見上げれば宿
木とすだれと提灯。元は病院とは言われましたが見上げれば昔のお宿感があります。昔は今よりもっと夜の闇が深かったはずなので、きっとこういう灯りを見て唐津街道を歩いてきた旅人はほっとしてたんだろうなぁと想像してしまいますね。
そうかと思えば、入り口にはハーブがたくさん植えられたかわいらしいミニガーデンとクラフトビールの看板。入り口からこのギャップにわくわくするのです。
入り口の明るい照明が橙色の鳩を照らしています。ロゴマークと建物の雰囲気がすごく合ってます。ナガタパンや筥崎とろろもそうですが、古民家をコンセプトにしたお店ってなんでみんなこんなセンスがいいんだろう…。
引き戸をあけていざ入店です。お邪魔します。
1階は高い天井の木の空間
お店に入ると柱や梁がむき出しの古民家らしい造りに気分が爆上がりします。改築で新しい木材もたくさん使われているようですが、手前の柱は古材のようにも見えますね。新しい木も古い木も仲良く共存している素敵な空間です。しかしあの梁…どうしてあんなに一反木綿のように平べったく大きいのでしょうか…
お店に入ってすぐの席にはおしゃれなカウンターに乙な座布団が敷かれています。家にあったらダサそうなのに(すみません)ここにあると急にいい感じに見えるのが鳩太郎商店…。ちょっと飲もうかなと入るときには居心地の良さそうな席です。
鳩太郎商店の木と酒の壁
カウンター席の奥へ進んでいくとテーブル席が並んでいます。そしてその前にはこのクラフトビールのタップが並んだ木の壁。どーんと存在感を放っています。どう見ても洋のものなのに木でつなぐだけで和の民家とも調和しちゃう木材の力は果てしない…。
あの壁が欲しい…
間違いない…!!笑
鳩太郎商店のテーブル席から見える風景
席についてもいつまでもきょろきょろしちゃうのがゆることマドレーヌさんです。お店の人にはいいから先に注文しなさいよ、と思われているかもしれません。
天井を見上げるといくつか切り込みの入った木材を見つけることができます。以前とは少し違う役割や場所で今は他の木とお互いを支え合っているのかもなぁと思うとぐっと来ますね。
テーブル横の建具。木の枠を作り、そこに一枚一枚ガラスがはめ込まれていますが、やっぱりこうしないと強度が保てないということなのでしょうか。アルミのサッシだったら大きなガラスをぺっぺっと4枚入れて終わり!ってくらいの大きさでも、この窓にはたくさんの手間が必要そうです。
そしてすだれと窓を明るく照らす鳩ちょうちん…雰囲気良すぎて吐く鼻息に力こもっちゃいます。月の出る夜は少しすだれを上げてぼんやり眺めることにしましょう。(という妄想がもくもく膨らむ。)
掘りごたつのある中2階やテラス席からの風景も気になります。ここもきっと再訪しなければなりません。
筥崎 鳩太郎商店は茶房であり酒房
筥崎鳩太郎商店はバーや居酒屋さんとしても利用できますが、カフェとしてお茶菓子やランチも人気のお店です。今回の古民会は夜の部でお酒を頂いたのですが、たくさんの種類があるクラフトビールは本当に楽しいです。そしてポルチーニおでんを頼んだらその後はその残り汁で作ってくれるポルチーニリゾットだけは絶対食べましょう、と皆様にご提案して古民家探訪3を終わります。
筥崎 鳩太郎商店 店舗情報
住所 : 福岡県福岡市東区箱崎1-44-20
TEL : 092-292-9669
<営業時間>
<定休日>月曜日(祝日の場合は異なる)
<駐車場>近隣提携駐車場